本日はマネジメントに関する一冊。
本書は、2013年11月に刊行された『部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書』を加筆、再編集の上、改題したものだそう。
実践的なマネジメントについて書かれた不朽の一冊だと思う。
本書では、部下に仕事を任せる際に気を付けるべきポイントや、部下を育てるための指導法について詳しく説明されている。
まず、部下を任せる上で大切なのは、自分自身がやりたいことを見つけることだという。
そして、自分の得意分野や興味がある分野に集中し、部下に任せるべき仕事を見極めることが重要だと。
部下に任せる際には、指示を与えるだけでなく、共感することが大切だと指摘している。
部下の気持ちや考え方を理解し、共感することで、部下が仕事に取り組む意欲が高まり、より良い成果を生み出すことができる。
部下に自己肯定感を持たせ、自己実現を促すことや、部下の成長に合わせて仕事を任せることが重要だとする。
部下を動かすための3つの方法が、次のように述べられている。
「共感する」こと:部下の気持ちや立場に共感することで、部下の心を開き、仕事に対する意欲を高めることができる。
「期待する」こと:部下に対して期待を持ち、高い目標を設定することで、部下自身も自己実現に向けた努力をし、成長することができる。
「信頼する」こと:部下に任せた仕事を信頼し、部下自身が考えたやり方で進めることができるようにすることで、部下の自主性を育て、自信を持って仕事に取り組むことができる。
これらの3つの方法を使い、部下に対して適切に指導し、育てることが、優秀な部下を育成し、組織の発展につながるとされている。
本書は、部下を任せる上で悩んでいるマネージャーやリーダー、成長したい部下にとっても、実践的で役立つ指南書になっています。
マネジメントにご興味のある方は一度手に取ってみてください。
P. S.
特にモンゴル帝国がどのようにマネジメントされていたかについて書かれたところが好きで何回も読んでいる。
チンギス・ハーンが「絶対的な権威を持ちながら、自分自身が勉強することを止めなかったこと」を挙げて、優れたリーダーの例として紹介している。
また、チンギス・ハーンが人材発掘に注力し、部下たちを能力や功績に応じて任命したことも、彼が成功を収めた理由の一つだったと指摘。
著者は、このようなチンギス・ハーンのリーダーシップの特徴を学び、自分自身のリーダーシップの向上に役立てることができると述べる。
考えてみれば、人類史上最大の帝国を築いた人物ほどマネジメントに長けた人はいないのかもしれない。