私はAll Reviewsという書評サイトの編集委員を務めています。

このサイトではメールマガジンも配信していまして、編集委員のメンバーが代わる代わる担当週のメールマガジンの巻頭言を書いています。

その週に紹介される書評の紹介、といったものをそれぞれの日常から思ったこと、気づいたことなどを織り交ぜながら、徒然なるままに書いています。

何週間にか一回、私にも番が回ってきます。

今週は私の当番でした。

こちらに私の掲載分を載せます。

よろしければお読みください。

もっと興味がわいた人は、All Reviews のホームページ のチェック & メールマガジンの登録 をおススメします☆

かならず読みたい一冊が見つかりますよ!

 

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暑い日々が続きます。
夏休みの一冊はお決まりでしょうか。

今週のメルマガで紹介されている本をざっと見てみますと、さっそく目を引くタイトルがありました。

 

『こうして絶滅種復活は現実になる:古代DNA研究とジュラシック・パーク効果』
著者:エリザベス・D・ジョーンズ 
翻訳:野口 正雄 
出版社:原書房 

 

ALL REVIEWSサイトでは本作の翻訳者、野口 正雄さんによる「訳者あとがき」が抜粋して公開されています。

折しも映画館では1993年に登場し、恐竜たちのリアルな映像で世界中に大興奮を巻き起こした『ジュラシック・パーク』シリーズの最新作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が公開を迎えたばかり。

 

「訳者あとがき」を読みますと、『ジュラシック・パーク』が世に出る前にも、すでに古生物のDNAの持つ可能性について考えていた人たちがいたといいます。まるで映画と同じですね。

しかし当初は夢物語だとして科学者にはまともに相手にしてもらえず、科学界では嘲笑の対象だったとか。

そこで大きな役割を果たしたのが映画『ジュラシック・パーク』。
この作品は古代DNA研究にとってある意味プラットフォームとしての役割を果たしたといいます。
映画を見て興味、関心を持った人々の期待と夢が、この分野の研究を押し上げることに一役買ったというのです。

 

「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」
19世紀のSF作家ジュール・ヴェルヌが語ったとされる言葉です。

 

実際、古代DNA研究は数十年の発展を経て今では「進化生物学の重要な一翼を担う、地に足の着いた学問」にまでなったそう。

SF作品が本物の科学研究を後押しするとは、なんともロマンあふれた話です。

全世界シリーズ累計5000億円突破という驚異的な記録を持つ映画『ジュラシック・パーク』シリーズも、いよいよ最終章。
本作では生みの親・巨匠スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を取っています。

 

暑い盛りです。
今年の夏休みは古代生物たちの活躍を楽しみながら、映画館で涼を求めることにします。

それでは、今週も素晴らしい書評の数々をぜひチェックしてみてください。

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(Photo by Rafał Danhoffer via Unsplash)