あなたは今日、何を書きましたか?

noteに投稿してもバズらないし、反応もないから書くことへのモチベーションも上がらない…

なんてことは皆さん経験ありますよね。

「そもそも毎日書くことなんてない」

「書いても誰も読まないし」

 

そう思っているなら、ぜひこの話を聞いてください。

 

「エミネムは、いつもノートを持ち歩いている。」

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https://eminem.news/rick-rubin-explains-creative-process-behind-eminem-s-berzerk.html

私の好きな音楽プロデューサーのリック・ルービンが、ポッドキャストでこう話していました。

「エミネムは常に何かを書いている。会うたびに、ノートを開いているんだ。」

 

そこで、リックがこう聞きます。

「そのノートって、全部曲に使うライム(歌詞)なの?」

エミネムの答えは、意外なものでした。

「いや、違うよ。僕が書くものの 99% は、一生使わない。ただ、これは書くプロセスに関わり続けるためなんだ。
新しい書き方を見つけ続ける。そのために書いてる。そうしていれば、必要なときに自然と出てくるからね。」

99%ムダだとわかっていて、それでも書き続ける。

普通に考えたら「効率悪すぎない?」と思いますよね。

でも、この「一見ムダな 99%」こそが、エミネムをエミネムたらしめている。

今日は、この書き続けることについてです。

 

「書くこと」は、アウトプットではなく「状態」をつくること

私たちは、ついこう考えがちです。

• 仕事になる文章だけ書こう

• バズる、読まれるものだけ書こう

• 完成度の高いものだけ出そう

でもエミネムがやっていることは、その真逆なんですよね。

• 99%は作品にならないことを前提に書く

• 誰にも見せない前提で書く

• それでも、とにかく書き続ける

彼にとって、書くことは「成果物を生む作業」ではなく、

• 思考の筋肉を落とさない 

• 感情や経験を消化する 

• いつでも言葉が降りてくる“自分の状態”をつくる

ための行為。

実際、エミネムは過去に何度も「書くことは自分にとってセラピーだ」と語っています。

子どもの頃の苦しい生活から逃げたいとき、
混乱した感情を処理したいとき、
紙切れに、ノートに、どこにでも書いた。

書くことは、人生を理解するための道具になっていったといいます。

 

「書かないと、なんとなく不機嫌なまま生きることになる」

良い習慣を作ることについて書かれた名著、『Atomic Habits』の著者、ジェームズ・クリアはこう言います。

書かなければ、「自分がどう感じているか」はなんとなくわかる。
でも、「それをどう表現すればいいか」はわからない。
書くことは、混乱への解毒剤(antidote to confusion)だ。

この、なんとなく不満だけあるけど、言語化できない感じ。

いらいらや不安な気持ちが胸の中に渦巻いてるんだけど、その正体が掴めない。

言葉にできないまま、重く溜まってる感じ。

仕事でも、プライベートでも、心当たりがありませんか?

• 上司や部下への違和感

• 「ウチの会社おかしくないか?」というモヤモヤ 

• 将来への漠然とした不安 

• 「このままでいいのかな」という問い 

頭の中には確かに存在しているのに、いざ人に話そうとすると、うまく言えない。

自分でもよくわからなくなる。

それは、感情や思考を「感じる」ところで止めていて、「書く」というフェーズに持ち込んでいないからかもしれません。

 

 

「書けないところ」が、あなたの理解が浅いところ

Yコンビネーター(シリコンバレーに存在するアクセラレータープログラム)創業者であり、エッセイストとしても有名なポール・グレアムはこんなふうに言います。

「何かをよく知っているつもりでも、いざ文章にしようとすると、自分がそれをよく理解していなかったことに気づく。
アイデアを言葉にすることは、とても厳しいテストだ。」
(※アクセラレータープログラムとは、創業期のスタートアップに対して、資金・ノウハウ・環境的な支援を行うことで、スタートアップを加速させることを目的としたプログラム)

これは、リーダーにもそのまま当てはまると思います。

• 「戦略は理解しています」と言いつつ、A4一枚で説明できない 

• 「ビジョン」を語ろうとすると、急にスローガンっぽくなる

その瞬間に露呈しているのは、「言語化できるほどにはまだ深く理解していない」という事実。

書こうとしたときに詰まる場所こそ、自分の思考がまだ浅いところ。

書くことは、残酷なくらい正直なテストになります。

だからこそ、リーダーほど、本当はどんどん書いたほうがいい。

エミネムのノートと同じで、99%は一生使われなくていい。

むしろ、使われない前提だからこそ、本音が出てきます。

書くことは、世界にパフォーマンスするための行為である前に、自分自身と静かにつながり直すための行為。人間としてのありたい「状態」をつくることなんだと教えてもらいました。▪️

P. S. エミネムの大ヒット曲『ルーズ ユアセルフ』の歌詞メモ 👇 すさまじいですね・・。

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Eminem’s lyric sheet on which Lose Yourself was written