アメリカでは今、ニューヨークのジャビッツ・センターで「Fanatics Fest」が開催されています。
スポーツグッズやコレクティブルを手がけるFanaticsが主催する、世界最大級のスポーツファンイベントです。今年は7月16日から19日までの4日間。バスケットボール、アメリカンフットボール、テニス、サッカー、WWE、UFCなど、競技の垣根を越えてトップアスリートや著名人が集まっています。
そのFanatics Festに関連して、SNSで興味深い動画が流れてきました。
見ていると、「運動神経がいい」とはどういうことなのかが、よくわかります。
まずは、アメリカンフットボール界の大スター、トム・ブレイディです。🏈
Tom Brady shows off his basketball skills with this bucket from half at @FanaticsFest! 👏 pic.twitter.com/YGjcIrKk9R
次は、テニス界の王者、ノバク・ジョコビッチ。🎾
Tennis star Novak Djokovic hits 3 straight 3-pointers at @FanaticsFest 👌 pic.twitter.com/SdJuOWBhIE
彼らは、それぞれの競技で世界の頂点に立った人たちです。
けれど、ここで目を引くのは、本職とは違う競技でも、すぐに身体の使い方を理解してしまうことです。
おそらく、運動神経がいいとは、単に足が速いことでも、力が強いことでもありません。
目的に合わせて、自分の身体を動かし直せること。
ボールまでの距離を測り、タイミングを合わせ、重心を移し、必要な力を必要な方向へ伝えること。
初めての動きでも、目の前の課題に合わせて、身体の使い方を組み替えていけること。
もちろん、生まれつきの反射神経や筋力も関係するでしょう。
しかし、それだけではありません。
優れたアスリートは、教えられた一つの動作を正確に繰り返しているのではない。状況を読み、その場で身体に新しい答えを出させています。
つまり、彼らが優れているのは身体能力だけではなく、身体を通じた学習能力なのだと思います。
私たちは「運動神経」を、固定された才能のように考えがちです。
けれど本当は、それは一つの能力ではありません。
見ること。距離を測ること。動きを修正すること。そして、狙った結果に近づくまで、自分の身体を調整し続けること。
自分の身体を、目的に合わせてすぐに学び直させることのできる人なのだと思います。◾️
初出:note、2026年7月20日。Fabio Caipirinha の恒久アーカイブとして収録(本サイト掲載:2026年10月15日)。原文:https://note.com/proper_clam757/n/n77e423169657