7/1 にSubstackが、国別リーダーボードと投稿翻訳機能を発表しました。

公式発表のタイトルは、
“Introducing country leaderboards and post translations”

https://open.substack.com/pub/on/p/introducing-country-leaderboards?r=1e0pnc&utm_medium=ios

今回の発表で、国別リーダーボードが使えるようになったのは、フランス、イタリア、オランダ、スペイン、そしてイギリスです。
日本はまだ対象に入っていません。
ただし、私はこの発表を「日本には関係ない話」とは思いません。

むしろ、Substackがいよいよ英語圏中心のサービスから、世界中の書き手と読者をつなぐ場所へ進もうとしているサインだと感じました。

特に重要なのは、翻訳機能です。
Substackは公式発表で、長文投稿について、英語から15言語へ、そして100言語から英語へ翻訳できるようになったと説明しています。
そして、こう書いています。

“language no longer has to be a barrier”

言語は、もはや作品を届けるうえでの壁である必要はない。

これは大きな変化です。
私自身、長くSubstackを活用しています。
英語の投稿も日々、Substack に上げています。

https://substack.com/@fabiocaipirinha?r=1e0pnc&utm_medium=ios&utm_source=stories&shareImageVariant=blur

そこで実感しているのは、Substackが単に「英語ネイティブの書き手たちの場所」ではないということです。

むしろ私がSubstackで出会ってきたのは、英語を母語としない書き手たちでした。自分の母語ではない言語で書く人たち。
いわば、exophonic writers です。

フランス語圏の人。イタリア語圏の人。日本に関心を持つ人。英語を第二言語として使いながら、自分の思想や経験を世界に向けて発信している人。
そうした書き手たちと、Substackを通じてたくさんつながることができました。

今回の発表は、その流れをさらに強めるものだと思います。Substackは今回、自分たちの目指すものをこう表現しています。

“a truly global economic engine for culture”

「文化のための、真にグローバルな経済エンジン」

少し大きな言葉ですが、方向性はよくわかります。
書き手が、自分の国や言語だけに閉じ込められずに読者とつながる。読者が、自分の言語圏の外にいる書き手を発見する。そして、文章や思想や文化が、国境を越えて広がっていく。Substackは、そういう場所になろうとしているのだと思います。

もちろん、日本版の国別リーダーボードはまだありません。その意味では、日本への直接的な影響はまだ限定的です。
でも、英語と日本語を行き来できる書き手にとっては、これはかなり重要な流れです。

日本から英語で書く。
海外の読者に向けて、日本の文化や思想を伝える。
海外の書き手とつながり、その知的な空気を日本語圏にも持ち帰る。
こうした書き方は、これからますます意味を持つはずです。
英語は、アメリカ人やイギリス人だけのものではありません。これからの英語は、世界中の書き手が互いに出会うための共通の広場になっていく。
そしてSubstackは、その広場をより多言語に、より国際的にしようとしている。
私自身、すでにその変化を日々感じています。

今回の発表は、その流れがさらに本格化していく、見逃してはいけない、小さなサインなのだと思います。◾️


初出:note、2026年7月3日。Fabio Caipirinha の恒久アーカイブとして収録(本サイト掲載:2026年10月15日)。原文:https://note.com/proper_clam757/n/nf39efb2e0beb

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